★キューバ映画祭 in サッポロ 2009★ 2009年01月

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今日からいよいよ。

今日からいよいよ映画祭がスタートします。
ここまで来られたのも多くの方々の応援があってこそ。
お礼をいいたい人の顔がたくさん(失礼をしてしまったなと、悔やまれることもいくつか)。
慌しくて、お一人お一人に言葉は届けられないので、
いまはとりあえず、みなさんに一度にありがとう。
終了してからゆっくりと、ご報告を兼ねて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

楽しい楽しい映画祭にしたいと思うので、ぜひみなさん足をお運びください。
(でも、土日はちょっと混みあうかもしれません。ご了承ください。)

なお、会場では前売り券の販売はしておりませんので、まだ前売り券を購入していない方は、プレイガイドなどで購入してからいらっしゃることをオススメします。
(チケット入手方法をご覧ください。)

それではよろしくお願いします。
(都築仁美)
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2月3日・映画祭会場で生演奏が聴ける!!

スゴイです。
映画祭ますます盛り上がりそう。

2月3日、映画祭の会場で、2~4回目の映画上映前に、キューバ音楽の生演奏が聴けますよ。
マラカスとギターのDUOだって。
時間・演奏者のプロフィールは以下の通り。
映画を観る人は少し早めに会場に来てね。

このMakotoさんは、コメントくれるMakotoさんか??
だったら会うのがさらに楽しみ。(都築仁美)

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ドス・ソネス・デ・コラソネス
~Cuban Music Acoustic Duo~
================


★ひにち:2月3日(火)
 ①13:55(「低開発の記憶」上映前)
 ②15:55(「サルサとチャンプルー」上映前)
 ③18:00(「カンガンバ」上映前)
*演奏は、会場入れ替え後、上映館内で、次作品の上映前に行います。

★ドスソネスコラソネスって?
 Makoto&Mucho
 バンド名は「二つのハートから鳴る音」の意。
 2001年冬結成。
 2001年から連続七年キューバへ招聘公演実現。
 日本人離れした感性で現地ミュージシャンとの交流を深め、
 キューバ人からも子供から大人まで喝采、熱い支持を得る。
 国内でもチャリティーをはじめ全国で精力的に演奏活動展開。

会場・主催・問合せ

キューバ映画祭inサッポロ2009

★開催期間:2009年1月31日(土)~2月6日(金)

★会場:ディノスシネマ
 (札幌市白石区南郷通1丁目北 スガイディノス)

★主催:キューバ映画祭inサッポロ2009実行委員会
 (公式HPはこちら:http://cubanfilmfes.web.fc2.com/

★問合せ:NPO法人さっぽろ自由学校「遊」
 札幌市中央区南1条西5丁目愛生舘ビル2F
 TEL.011-252-6752/FAX.011-252-6751
 E-mail:syu@sapporoyu.org
 HP:http://www.sapporoyu.org

Especial Gracias

たくさんの方に協賛いただいています。
ありがとうございます。

■協賛広告
Attack北海道、エルマンゴCaribe環境友好雑貨店「これからや」札幌映画サークル札幌地域労組、Sunny & Madonna、サン歯科診療所、ジンギスカン 結び亭鈴木頌(北海道アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会)STRIKEneoアジア映画祭 in あさひかわHABANA北海道平和運動フォーラムMAGICAL CAMP、みどり内科クリニック、room

■協賛企業
 みどり内科クリニック
 (2009年1月24日現在/2企業・7口)

■協賛団体
 attack北海道、北海道アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会北海道民主医療機関連合会
 (2009年1月24日現在/3団体・3口)

■協賛個人
 (2009年1月24日現在/47名・62口)
*個人名の掲載はウェブ上では控えさせていただきました。

ゲバラのTシャツ

映画祭の会場では、キューバ関連の書籍、上映作品(一部)のDVDなどを販売します。
ゲバラのTシャツ(白・グレー2色/限定50枚)もありますので、よかったらお買い求めください。

ゲバラTシャツ
価格2,900円(税込みだったかな??)

モンド☆キューバ

今回の映画祭の言いだしっぺの一人なのに、キューバには一度も行ったことがない。しかも、ビンボーなので、いつ行けるか、見通しもない。だから、あんまり煽らないでよ、行きたくなっちゃう、と文句の一つでも言いたくなるのがこの本、『モンド☆キューバ』。

モンド

 この写真集には、キューバの街中にあるいろとりどりの壁画の写真がたくさんたくさん収められている。築数百年の古い建物の壁や塀、場所によっては電信柱やゴミ箱まで、いたるところ、あらゆるところが、アートで充たされているという感じ。この風景の中に身をおいて、コッペリアの苺アイスを食べながら、街をぶらつきたい。そんなキモチにさせる写真集だ。

 絵の書き手は、まったく無名のアーティストという場合もあるし、町の一角が一人の有名アーティストが描いた絵で埋め尽くされているような地域もあるらしい。日本は壁に絵(=落書き)なんて描こうものなら、ヘタをすると捕まっちゃうけれど、のっぺりと顔のない町並みの中で暮らすよりも、住んでいる人たちの息遣いが聞こえるような風景の中で暮らしてみたい。いいなあ。

 私たちは、今回映画祭の会場でキューバの映画のポスター展示をするのだけれど、この本には、キューバのポスター博物館のことも紹介されていて、そこには、キューバのアーティスト達が描いた国内外の映画のポスターもたくさん展示されている。ここにも行きたいなあ。

 他にもいろいろ紹介したいことはあるけれど、この本の愉しさ、カラフルさは、私のつたないコトバでは伝えられません。映画祭の会場で販売するので、ぜひ手に取ってみて。そして買って。

ところで「モンド」って何? だれか知ってたら教えて。
(都築仁美)

『モンド☆キューバ』
著者:高橋慎一(写真)、yasuo-angel(文)
2009年1月31日発行
東京キララ社発行

キューバの十七日間 ~音楽とモノ不足と人のつながりと…

キューバの首都ハバナからバスで約5時間半かけトリニダーを訪れた。サトウキビプランテーションと奴隷売買で繁栄したこの町は時間が止まってしまったのではないかと思うほど古い街並みだ。民家も博物館もレストランも18世紀に造られた建物が多い。中心部は観光客向けのレストランやホテル、土産物屋があり観光地らしい光景だが、少し町はずれを歩けばハバナに比べると車は極端に少なく移動手段は徒歩か自転車や馬車、時々ボロボロのバスやトラックが通る。ビニール袋と木の棒で作った凧で遊ぶ子供達、アイスボックスを積んで自転車でアイスを売るおじさん。バスケットに野菜や肉を入れてマーケットから帰ってくるおばさん。家の前に椅子を出して日陰でくつろぐおじいさん。公園で群がってドミノをする人達、どの人も陽気で気さくで情に熱い。民家からは大音量のサルサ音楽が聴こえていた。時間がゆっくりと流れるこの町に私はすっかり魅了されキューバが大好きになった。

 前日まで4日間滞在したハバナで私はキューバに対する興味を失いかけていた。大好きな音楽は観光産業の一部に組み込まれ面白みに欠けている様に感じたし、ショッピングモールや大型の雑貨店などに金持ちが集まり、一方で世界遺産にもなっている古い建物の立ち並ぶ地域の一部は建物の中が細かくトタンで仕切られ上水道もない部屋に人が住み、まるで箱の中のスラムのようだった。貧富の差が予想以上で、若者はカストロや政府を批判し国を離れたいと言っていた。憧れだった医療制度も、無料で診察できても処方された薬はいつも品切れ、検査機器だって資金不足で古いままだと教えられ愕然とした。町の至るとこに監視カメラと警官が立ち住民を監視しているのも窮屈に感じ、私は嫌な所ばかりが目についてどんよりした気分でいたのだ。

 キューバの物不足は深刻だ。しかし、古い車やトラックに多くの人と荷物が積まれ黒い煙を巻き上げながら走り、その傍らで馬が移動や畑仕事に使われるのどかな光景や、電話も無いので、たわいのないことも直接会いに行って話をする人達をみて、人と人の繋がりが密でとても羨ましく思った。

ドミノおじさん

 馬車タクシーに乗りながら日本は今もエコブームなのだろうか?と思った。燃費が良くても一人一台車に乗っているのと燃費が悪くても定員になるまで出発しない乗合タクシーやバスとどっちがエコなのか? キューバは日本が忘れている大切な何かを教えてくれる国だと感じた。
(河野 育子)

*河野さんは、How to CUBA(1月22日)でキューバ旅行について報告してくれます。

Marysolさんと語るキューバ映画

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Marysolさんと語るキューバ映画
『低開発の記憶』を中心に
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■と き : 2月6日(金)21:00~
■ばしょ : HABANA(札幌市中央区狸小路6丁目)
■料 金 : ワンドリンク付/1,200円

映画祭の最終日!
Marysolさんと一緒に、キューバの映画について語り合いませんか?
モヒートやダイキリなど、キューバのラムをベースにしたカクテルなどを飲みながら、『低開発の記憶』を中心に、好きなことをワイワイと話しましょう。
実行委メンバーの映画祭クロウ話などもヒロウするかも。
楽しい一夜を過ごしましょう。

■「Marysolさん」って?
スペイン語講師。
『低開発の記憶』(トマス・G・アレア監督)がきっかけでキューバ映画に興味をもつ。
ブログ「Marysolのキューバ映画修行」
http://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/

■お問い合わせ
キューバ映画祭inサッポロ2009実行委員会
さっぽろ自由学校「遊」内
Tel 011-252-6752/Email syu@sapporoyu.org

キューバ映画ポスター展

映画祭の開催期間中に会場にてキューバ映画のポスターを展示します。
残念ながら、上映作品のポスターを用意することができず、
数も多くはありませんが楽しんで見ていただけると思います。

ポスター

なんといっても見所は、
よくある映画ポスターのような役者の顔写真盛りだくさんではなく、
絵(グラフィック)が中心なところ。
鮮やかな色づかい、大胆なデザインで映画内容を表す。
ごちゃごちゃと明記していないシンプルさがたまらない。

印刷技術がシルクスクリーンのせいか、
日本の50~70年代を代表するデザイナーの河野鷹思さん、粟津潔さん、福田繁雄さん
の作品に近い気もするが、よい意味でどこか力が抜けた味わいは
他の国のデザイナーにはまねができないところではないだろうか。


キューバのポスターは、政治、社会・公共、映画の主に3つの分類があるとのこと。
展示するポスターは映画のみですが、これを機に色々見たくなる方もいるのでは?

なかなか見られることがないので、貴重な機会です。
お楽しみに☆

(いとま)

上映作品でたどる「キューバ映画の魅力」

 映画の専門家でも何でもない私が、〝キューバ映画の魅力〟を語るなんて、大変おこがましいのですが、作品紹介を兼ねてやらせていただきます。

 折りしも今年は「キューバ革命50周年」。〝人間愛と理想〟に満ちた革命のイメージは、半世紀を経た今も、私たちを〝見果てぬ夢〟へと誘う力を宿しています。『はじめて映画を見た日』を見れば、誰もがそのことを納得するはず。では、僻地の〝忘れられた人々〟に夢と希望が届く(革命)以前のキューバはどうだったか? それは、『エル・メガノ』(1955年)から窺い知ることができるでしょう。同作品を撮ったG・エスピノサ、T・G・アレア、A・ゲバラら(革命後のキューバ映画の基礎を築く面々)は、このアマチュア処女作を通して、社会の不平等を告発した結果、バティスタ政府にフィルムを没収されてしまいます。背後には米大使館の指示があったと知るや、真のキューバ映画を制作するには、傀儡政権を倒し、国として自立する必要を悟ったのでした。

はじめて

 さて翌年12月、メキシコからグランマ号でフィデルやチェがキューバに上陸し、東部のシエラ・マエストラを拠点に反政府闘争を展開。彼ら髭モジャ兵士から成る反乱軍の戦いぶりは『レボルシオン革命の物語(第2・3話)』、首都ハバナで展開していた闘争を知るには『危険に生きて』『レボルシオン(第一話)』をご覧下さい。自由と独立は、戦いなくして得られない―それは、国父ホセ・マルティから受け継いだ教えでもありました。

 1959年1月1日、遂に革命が成就。公正な理想社会への第一歩として、革命政権は農地改革に着手。人々の理解を得るため『われらの土地』が製作されました。けれども、この農地改革が米国の反発を招き、世界に向け船出したばかりのキューバという小船は、冷戦の荒波をもろにかぶります。『低開発の記憶』は、1961年~62年という、革命の転換期、かつ緊張の高まった時代を背景にした、真実味溢れる人間ドラマ。この時代への理解なしにキューバを語ることはできないでしょう。しかも本作品は、その歴史的価値のみならず、〝批判精神〟の冴えや手法の面でも近年ますます評価が高まっています。

 ところで、私がキューバ映画に着目する最大の理由、それがICAIC(註)の〝批判精神〟 ―つまり、キューバ社会において、映画は〝社会の問題を映し出す鏡〟の役割を果たしているのではないか? という点です。『苺とチョコレート』『ビバ・キューバ』の間には、歳月にして10年の隔たりがありますが、共にアクチュアルな問題(前者は「社会の不寛容性」、後者は「亡命・移民」)を提起しているし、『ルシア(第三話)』には、キューバ社会に根強く残るマチスモ(男性優位主義)の問題が描かれています。映画を通して、キューバを内側から観ると、ステレオタイプの陽気なイメージとは異なる、苦渋の表情が浮かんできます。『ハローヘミングウェイ』(1990年)は、東欧の崩壊に直面し、夢を失いかけた人々に向けて、〝苦しくても決して挫けない不屈の精神〟をそっと後押ししているのではないでしょうか。涙を笑いに昇華する強さと明るさ。『フルカウント』で涙したあとは、『フィルミヌート・シリーズ』で大いに笑いましょう。

 さあ、あなたも映画を通して、キューバの人々と喜怒哀楽を共にしてみませんか?

Marysol 
ブログ「Marysolのキューバ映画修行」
http://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/


(註)ICAIC(キューバ映画芸術産業庁)
1959年1月、革命軍全国文化局が「シネ・レベルデ(反逆する映画)」を結成。3月に、ICAIC設立法のもと「シネ・レベルデ」を吸収してICAIC発足。「映画は芸術である」と謳い、映画の製作や配給、60年代には、古典映画の収集と活用、山村僻地への移動映写隊の派遣などを行なう。

*この文章は、さっぽろ自由学校「遊」のニュースレター「ゆうひろば」2009年1月号に掲載されたものです。

急場(キューバ)しのぎにアートなお話??

例えば今の日本のアートシーンを一言で語ることって非常に難しい。絵画部門ひとつとっても、あまりにも多種多様。伝統的な日本画を継承するものから現代美術まで自由かつ様々な表現があるからだ。

 そして今回のテーマである『キューバのアート』にも同じことが言えるだろう。キューバ国民の教育はご存知のように国が保証(無料)し、しかも高水準。詳しいことは別として芸術においても相当力を入れていると聞いたことがある。世界をリードする音楽で我等を魅了するキューバ!だからこそ絵画・造形・工芸等の分野においてもそのレベルは計り知れない、と私は思うのです。

 キューバの首都ハバナ。スペインの支配下時代に建設されたコロニアル様式を色濃く残す旧市街など、それ自体がアートであると世界遺産として認められている。ハバナ市内を散策していると街角などで抽象的なウォール・ペインティング(壁画)に遭遇する。私の想像するところ公共の場でもある壁面を飾るわけだから政府公認の名の有るアーティスト達が描いていると思われる(USAのグラフィティ(落書き)・アートとは異なる)。このような抽象画こそが最もキューバらしい絵画表現ではないかと私は思うのです。それはキューバ音楽同様、アフリカ的プリミティヴとヨーロッパ的アカデミズムの「融合」だと断言しても良いだろう。キューバの風土を讃えたカラフルな色のハーモニー、宇宙的あるいは人間の生命感を主張しているかのようなフォルムの流れなどは「ルンバ」のリズムそのものではないだろうか。

 ハバナ市には美術館、博物館等も充実しているが、身近なアートに接するなら青空マーケットがお薦めだ。衣類やアクセサリー、素朴な工芸品、ポップなオブジェ等観ているだけでも楽しくなる! キューバの風景やポートレートを描いた絵画もいろいろ売られていて、しかも安い!

 何処からともなく聴こえてくる生のキューバ音楽(SONやRUMBAやSALSA)に触れ、強烈な光に輝くビビットな色に瞳を細め、カリブの風が運んでくる甘い香りにうっとりする。五感を研ぎ澄ましながらキューバの街をノリノリで歩いてみよう! 今でも現役で走る1940年代~50年代のアメ車の数々、超お洒落でスタイル抜群な女性達、椰子ノ木の実や葉を伐採する職人や野良猫でさえ「絵」になるから摩訶不思議。そんなこんな「アート」なモチーフには事欠かないのがキューバだと私は思います。

Y・ロドリゲス/職業・イラストレーター(Y.Rodriguez=アーティスト名)

ロド切絵
椰子の木職人 Y.Rodriguez ©


*この文章は、さっぽろ自由学校「遊」のニュースレター「ゆうひろば」2009年1月号に掲載されたものです。

映画祭プレ☆イベント 「How to CUBA」

映画祭をより楽しむために!
全4回の日程で、キューバ映画祭 プレ☆イベントを行います。


キューバに詳しい方も、あまり知らない方でも、
これを聴いたら映画を観ないわけにはいかない!??
ぜひお誘いあわせの上、ご参加ください!

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キューバ映画祭 in サッポロ 2009 プレイベント

         「How to CUBA」
   -キューバ映画がよりおもしろくなるっっっ-
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【1】1月15日(木)  
   「Musica Cubana」  梶原信幸氏(HABANA)
   どんなジャンルも歌いこなすキューバの伝説と言われた
   ベニー・モレを中心に、キューバ音楽について話します。

【2】1月22日(木) 
   「CUBA旅行記~2008~」   河野育子氏(旅人)
   昨年10月末から11月初めまでキューバを旅してきました。
   見て感じた現在のキューバをありのままにお届けします。

【3】1月27日(火) 
   「カストロ+ゲバラ CUBAの歴史」  平野研氏(北海学園大学講師) 
   革命・前後のキューバの道のりを、歴史と経済の視点から紐ときます。

【4】1月29日(木) 
   「世界の最先端 オーガニック★CUBA」 小林卓也氏(はるきちオーガニックファーム)
   世界で最も注目されるキューバの有機農業。そこから見えるものは…
   農業から見えてくるキューバの文化を語ります。


■時間:19:00開場、19:30開演(21:00ごろ終了)
■会場:HABANA(札幌市中央区狸小路6丁目)
■料金:1200円(1ドリンク付)
■問合/申し込み:キューバ映画祭inサッポロ2009 実行委員会
           札幌市中央区南1条西5丁目愛生舘ビル2F
            tel.011-252-6752 / fax.011-252-6751
 ※申し込みがなくてもご参加いただけます


(いとま)

    札幌でキューバ映画を観れる幸せ

 友人に「なんで今頃キューバなの?」と聞かれて、思わず「革命50周年」と言って、自分でも少し笑ってしまいました。でも、こんなに小さな国が、米ソの冷戦や支配される危機にゆれながら、今も独立して存在していること自体にすごさを感じて、そのわけが知りたくなってしまいます。

 上映作品「低開発の記憶」では、革命当時のドキュメンタリーのフィルムが出てきます。 
そして、上映作品;「ハローヘミングウェイ」は、アメリカ文化に憧れる女の子の自立の話ですが、革命のころの若い人たちの状況がよく分かります。そのテーマは、キューバだから描けるとも言えますが、どこの世界にも共通するものがあります。

 そして、キューバの可愛い子どもたちが出てくるのが、「ビバ・キューバ」です。
私は、キューバの子どもの表情の可愛らしさは、常々すてきだと思い、それは、愛されている子どもの表情なんだと思ってきました。でも、「ビバ・キューバ」は、可愛らしいだけの話ではありません。
そもそも「ビバ・キューバ」とは、ハバナの町で遊び回っている子ども達が書いた落書きです。
その落書きで、この映画が始まりますが、映画の最後を見た人は、「これは、一体なんだ?」って、思うでしょう。その問いかけの深さに、感情が揺さぶられます。



  
 そして、上映映画「フルカウント」
 この映画についてある人が、「キューバって、野球の選手が引退すると、普通に工場労働者に戻るんだよ。引退に至るいろんな話があって、その引退試合の最後にフルカウントになる。さて、どうなるでしょう!」と話してくれました。そう聞いたら、もう見たくて見たくて、どうしようもありません。

 他にも、それぞれ、魅力的なキューバ映画が、短編を含んで15本も上映されます。
  
 映画祭というものは、プロのやる仕事なのかと思っていましたが、「キューバが好き」「キューバのことを知りたい」という程度の人が映画祭を企画したのは、すごいことだと思っています。

でも、こんな私たちが企画しないと、キューバ映画は、なかなか上映できないのだということもわかってきました。だからこそ、ていねいに上映したいと思うし、自分でもできるだけ多くを観たいと思っています。
 皆様にも、この機会に、魅力的なキューバ映画にぜひ出会っていただきたいと思います。
                                                                           (実行委 能登睦美) 

ルシア

 私が今回の映画祭でいちばん楽しみにしているのは、いちばん長尺の「ルシア」と、いちばん短い「はじめて映画を見た日」
これらは事前の試写がかなわないので、実行委の面々も映画祭当日まで、作品を見ることができない。

そこで、「ルシア」のパンフレットを古書店から手に入れて読んでみることにした。
1987年に国際シネマ・ライブラリーから発行されたパンフレットには、文字情報が満載で、これをそのまま書き写したりしたら、ネタばれ必至である。隅から隅まで読んでしまった私は、ストーリーがしっかり頭に入ってしまった。でも、それでもいちばん楽しみな映画であることは変わりない、というかますます楽しみになってしまった。

ルシア

 第1話は、ホセ・マルティらによる第2次独立戦争が起きた1895年が舞台。
裕福な家庭に育ったルシアの一家も独立を目指す側に協力し、弟は独立軍に参加している。
厳格なカトリック教徒の家庭に育ち、婚期を過ぎてもまだ処女のルシアは、若くてハンサムなスペインの商人と出会い、恋に落ちる。華やかな女性たちの賑わいと、町に漂う戦争の犠牲者たちの対比が印象的らしい。
でも、それらは決して互いに無縁のものとして存在しているのではなく、ルシアの愛も人生も戦争に翻弄される。

 第2話は、1932年。
独立後のキューバでは、アメリカに従属する独裁政権が続き、それに対する抵抗運動が始まる。ブルジョワ家庭に育ったルシアは、革命運動に参加する若者と出会い、家を出て葉巻工場で働き始める。
独裁政権は倒れるけれど、続いて政権をとったのも腐敗した政治家たち。
革命を夢見た若者たちが、理想を捨て堕落する中、ルシアはどう生きるのか。

 第3話は、フィデル・カストロらの革命が成就した1960年代。
コメディタッチで陽気な雰囲気。背景には「グアンタナメラ」のリズムが流れる。
農村で暮らすルシアが愛し合って結婚した夫は、すごいヤキモチやきで、彼女を縛り付ける。革命に奉仕したいというルシアが外に働きに行くことも許さない。
識字教育キャンペーンでハバナからやってきた若い教師にも嫉妬する。
オレが革命そのものなんだから、オレに奉仕しろ、などという。
でも、共同体の人々は、そんな保守的な夫を笑い飛ばす。さて、このルシアはどうするか?


運命と時代に翻弄されるルシア、時代と人生を切り開こうとするルシアが、時代を追って順々に描かれていく。時代ごとに流れる音楽や映像のリズム、カメラワークなども違っているらしい。

使えるカメラは最大2台、フィルムの使用許容量は、完成尺の2倍しかない(取り直しは1回きり)という資材も機材も少ない中での撮影だった。

これを撮影したとき、監督のウンベルト・ソラスはたったの26歳。
瑞々しい感性と新しい時代への期待を、女性の生き様に託した。
ああ、楽しみだなあ。

(都築仁美)

【ビッグイシュー】ゲバラにインタビュー

ホームレスだけが販売することのできる雑誌『ビッグイシュー』の最新号に、1月10日から公開される「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」に、ゲバラ役として主演したベニチオ・デル・トロのインタビューが掲載されています。
 デル・トロのゲバラへの思いや、彼が役作りのためにどんなことをしたのか、などわかりますよ。ぜひぜひお買い求めください。

 ビッグイシューでインタビューを読んだあとは、チェの2部作をみて、そしてキューバ映画祭にどっぷり漬かってください。ゲバラやカストロの理想や革命の背景はもちろん、革命後の社会の変化や人々の暮らしぶりなど、キューバのいろいろな面を知りたい、感じたいなら、チェ2作だけではたりません。
1月&2月はキューバづくしで過ごしましょう! 札幌の人は運がいい!! (都築仁美)

ゲバラ


☆ビッグイシューを買いたい人は、以下のところへ。
①地下鉄大通駅地下ブース(オーロラタウンと平行に走っている通路内。元気ショップの向かい、北陸銀行のATMのとなり)。平日7:30~20:00/土日祝10:30~20:00

地図

②JR札幌駅西口・高架下 (紀伊国屋の斜め向かいあたり)
③地下鉄琴似駅直結ダイエーの前です
→①の地下ブースは、②③の販売者が交代で担当します。
 地下ブース担当中は、②③は不在となります。

☆ビッグイシューは300円です。
300円のうち、160円が販売者の収入になります。
ビッグイシューは、ホームレスの仕事をつくり、自立を応援する雑誌です。

【ビッグイシューさっぽろ】
http://bisapporo.web.fc2.com/

読書のススメ

岩波書店が発行している『読書のすすめ』第10集(2005年5月)に、池澤夏樹の「いちばん恐ろしい本」という小文が載っている。彼がいちばん恐ろしいとしているのは、岩波文庫の『コロンブス航海誌』と『インディアスの破壊についての簡潔な報告』である。

  『コロンブス航海誌』の方は、読んでいるかどうかは別として、子どもたちも知っている有名な冒険の記録で、西回りでインド(インディアス)に向かうために1942年8月にヨーロッパから旅立ったコロンブスが、カリブ海の島々に達し、1943年3月に帰着するまでのものだ。彼は10月11日にバハマ諸島の一島を「発見」し、10月27日にキューバ島も「発見」した。
 航海誌には、彼が見た他の島々と同じようにキューバ島の美しさが記されている。川辺の緑滴る樹木、やさしくさえずり、飛び交う小鳥たち、さまざまな種類の花や果物。椰子の葉で葺いた屋根を持つ小さな家屋の中には、同じく椰子の葉でつくった網や、骨でこしらえた銛などの漁具があり、つつましいけれど、落ち着いた暮らしの様子が伺える。現地で出会う人間たちについても、その姿かたちの美しさと、温順で正直な性質、賢さについて、何度も繰り返し述べられている。
 しかし、「発見」した島々で見聞きするものへの驚嘆と賛美の背後に、彼の貪欲と優越が見え隠れする。インディアスから得ようとしている金や香辛料などの富、人々のキリスト教への教化である。
 読んでいて面白いなと思ったことの一つは、マルコ・ポーロの『東方見聞録』を読んでいただろう彼が、現地住民のことばから、キューバ島を、「ジパング(=日本)」であると思い込んでいたことである。ここで、私たちが住んでいる日本と、キューバがおそらく初めて交錯する。
 
 もう一つの本『インディアスの破壊についての簡潔な報告』は、コロンブスの航海からちょうど50年後、キリスト教の聖職者ラス・カサスによって記されたものだ。この人は、先の『コロンブス航海誌』をまとめた人でもある。
  『インディアス~』には、コロンブス以後、スペインからやってきた植民者たちが、どんな極悪非道をこの地で繰り返してきたかということが、しつこいほどに語られている。
 たとえば、身重の女や産後間もない女をことごとく捕らえ、腹を引き裂きずたずたにした。一太刀で身体を真っ二つに斬ったり、一撃のもとに首を切り落とせるか、内臓を破裂させられるかを競い合った。母親から奪った乳飲み子の足をつかんで岩に頭を叩きつけた。絞首台につるし上げた人たちの下に薪を置き、生きながら火あぶりにした。などなどである。例をあげればきりがない。

 そして、コロンブスがやってきてから、100年ほど後には、キューバ島をはじめ、カリブのいくつかの島から、先住民族はいなくなった。虐殺されたり、過酷な労働に駆り出されたり、ヨーロッパから持ち込まれた病原菌に侵された結果である。その後、ここには労働力としてアフリカからたくさんの奴隷たちがやってきた。

 改めて、この歴史に触れていたら、『アイヌ神謡集』(これも岩波文庫)の序文を思い出した。19歳でこの世を去ったアイヌの少女・知里幸恵が記したものだ。はじめて読んだとき、この文章の美しさに圧倒されたのだけれど、さわりの部分を紹介したい。

 その昔この広い北海道は、私たち先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児の様に、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は、真に自然の寵児、なんという幸福な人たちであったでしょう。  冬の陸には林野をおおう深雪を蹴って、天地を凍らす寒気を物ともせず山又山をふみ越えて熊を狩り、夏の海には涼風泳ぐみどりの波、白い鴎の歌を友に木の葉の様な小船を浮かべてひねもす魚を漁り、花咲く春は軟らかな陽の光を浴びて、永久に囀る小鳥と共に歌い暮らして蕗とり蓬摘み、紅葉の秋は野分に穂揃うすすきをわけて、宵まで鮭とる篝も消え、谷間に友呼ぶ鹿の音を外に、円かな月に夢を結ぶ。嗚呼なんという楽しい生活でしょう。(後略)

 このあとの文章で彼女は、幸福と平穏が奪われたことをつづっていくのだけれど、気候や肌の色は違っても、ここに記されているみずみずしい美しさは、コロンブスが記しているものと重なるし、そのあと起こったことは、ラス・カサスの記述と重なっている。

 映画祭で上映する映画には、日本のほとんどの映画がそうであるように、先住民族のことは描かれていない(たぶん)。コロンブスが書き記した素朴で美しい人々の姿やその慎ましい暮らしぶりを見ることはできない。だから、映画をみるにはこんなことは知らなくってもいいのかもしれない。
 だけど、お互いのなんらかの共通点を探ったり、歴史を遡ることで、新しい意味が一つ一つの映画にも、この映画祭にも、生まれてくるかもしれない。
 もっと深く知り合い、今を考える端緒になるかもしれない。(都築仁美)
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