★キューバ映画祭 in サッポロ 2009★ ルシア

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ルシア

 私が今回の映画祭でいちばん楽しみにしているのは、いちばん長尺の「ルシア」と、いちばん短い「はじめて映画を見た日」
これらは事前の試写がかなわないので、実行委の面々も映画祭当日まで、作品を見ることができない。

そこで、「ルシア」のパンフレットを古書店から手に入れて読んでみることにした。
1987年に国際シネマ・ライブラリーから発行されたパンフレットには、文字情報が満載で、これをそのまま書き写したりしたら、ネタばれ必至である。隅から隅まで読んでしまった私は、ストーリーがしっかり頭に入ってしまった。でも、それでもいちばん楽しみな映画であることは変わりない、というかますます楽しみになってしまった。

ルシア

 第1話は、ホセ・マルティらによる第2次独立戦争が起きた1895年が舞台。
裕福な家庭に育ったルシアの一家も独立を目指す側に協力し、弟は独立軍に参加している。
厳格なカトリック教徒の家庭に育ち、婚期を過ぎてもまだ処女のルシアは、若くてハンサムなスペインの商人と出会い、恋に落ちる。華やかな女性たちの賑わいと、町に漂う戦争の犠牲者たちの対比が印象的らしい。
でも、それらは決して互いに無縁のものとして存在しているのではなく、ルシアの愛も人生も戦争に翻弄される。

 第2話は、1932年。
独立後のキューバでは、アメリカに従属する独裁政権が続き、それに対する抵抗運動が始まる。ブルジョワ家庭に育ったルシアは、革命運動に参加する若者と出会い、家を出て葉巻工場で働き始める。
独裁政権は倒れるけれど、続いて政権をとったのも腐敗した政治家たち。
革命を夢見た若者たちが、理想を捨て堕落する中、ルシアはどう生きるのか。

 第3話は、フィデル・カストロらの革命が成就した1960年代。
コメディタッチで陽気な雰囲気。背景には「グアンタナメラ」のリズムが流れる。
農村で暮らすルシアが愛し合って結婚した夫は、すごいヤキモチやきで、彼女を縛り付ける。革命に奉仕したいというルシアが外に働きに行くことも許さない。
識字教育キャンペーンでハバナからやってきた若い教師にも嫉妬する。
オレが革命そのものなんだから、オレに奉仕しろ、などという。
でも、共同体の人々は、そんな保守的な夫を笑い飛ばす。さて、このルシアはどうするか?


運命と時代に翻弄されるルシア、時代と人生を切り開こうとするルシアが、時代を追って順々に描かれていく。時代ごとに流れる音楽や映像のリズム、カメラワークなども違っているらしい。

使えるカメラは最大2台、フィルムの使用許容量は、完成尺の2倍しかない(取り直しは1回きり)という資材も機材も少ない中での撮影だった。

これを撮影したとき、監督のウンベルト・ソラスはたったの26歳。
瑞々しい感性と新しい時代への期待を、女性の生き様に託した。
ああ、楽しみだなあ。

(都築仁美)
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

cubanfilmfes


キューバ映画祭inサッポロ2009のブログです。
200931日(土)
日(金)

にかけて開催する映画祭に関しての記事を掲載します。

トップページ
    スタッフブログ
      CUBA THE MOVIES 2011
        CUBA THE MOVIES 2010
          CUBA映画祭2010
            管理画面
            上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。