★キューバ映画祭 in サッポロ 2009★ 実行委メンバーから
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今日からいよいよ。

今日からいよいよ映画祭がスタートします。
ここまで来られたのも多くの方々の応援があってこそ。
お礼をいいたい人の顔がたくさん(失礼をしてしまったなと、悔やまれることもいくつか)。
慌しくて、お一人お一人に言葉は届けられないので、
いまはとりあえず、みなさんに一度にありがとう。
終了してからゆっくりと、ご報告を兼ねて感謝の気持ちを伝えたいと思います。

楽しい楽しい映画祭にしたいと思うので、ぜひみなさん足をお運びください。
(でも、土日はちょっと混みあうかもしれません。ご了承ください。)

なお、会場では前売り券の販売はしておりませんので、まだ前売り券を購入していない方は、プレイガイドなどで購入してからいらっしゃることをオススメします。
(チケット入手方法をご覧ください。)

それではよろしくお願いします。
(都築仁美)

キューバの十七日間 ~音楽とモノ不足と人のつながりと…

キューバの首都ハバナからバスで約5時間半かけトリニダーを訪れた。サトウキビプランテーションと奴隷売買で繁栄したこの町は時間が止まってしまったのではないかと思うほど古い街並みだ。民家も博物館もレストランも18世紀に造られた建物が多い。中心部は観光客向けのレストランやホテル、土産物屋があり観光地らしい光景だが、少し町はずれを歩けばハバナに比べると車は極端に少なく移動手段は徒歩か自転車や馬車、時々ボロボロのバスやトラックが通る。ビニール袋と木の棒で作った凧で遊ぶ子供達、アイスボックスを積んで自転車でアイスを売るおじさん。バスケットに野菜や肉を入れてマーケットから帰ってくるおばさん。家の前に椅子を出して日陰でくつろぐおじいさん。公園で群がってドミノをする人達、どの人も陽気で気さくで情に熱い。民家からは大音量のサルサ音楽が聴こえていた。時間がゆっくりと流れるこの町に私はすっかり魅了されキューバが大好きになった。

 前日まで4日間滞在したハバナで私はキューバに対する興味を失いかけていた。大好きな音楽は観光産業の一部に組み込まれ面白みに欠けている様に感じたし、ショッピングモールや大型の雑貨店などに金持ちが集まり、一方で世界遺産にもなっている古い建物の立ち並ぶ地域の一部は建物の中が細かくトタンで仕切られ上水道もない部屋に人が住み、まるで箱の中のスラムのようだった。貧富の差が予想以上で、若者はカストロや政府を批判し国を離れたいと言っていた。憧れだった医療制度も、無料で診察できても処方された薬はいつも品切れ、検査機器だって資金不足で古いままだと教えられ愕然とした。町の至るとこに監視カメラと警官が立ち住民を監視しているのも窮屈に感じ、私は嫌な所ばかりが目についてどんよりした気分でいたのだ。

 キューバの物不足は深刻だ。しかし、古い車やトラックに多くの人と荷物が積まれ黒い煙を巻き上げながら走り、その傍らで馬が移動や畑仕事に使われるのどかな光景や、電話も無いので、たわいのないことも直接会いに行って話をする人達をみて、人と人の繋がりが密でとても羨ましく思った。

ドミノおじさん

 馬車タクシーに乗りながら日本は今もエコブームなのだろうか?と思った。燃費が良くても一人一台車に乗っているのと燃費が悪くても定員になるまで出発しない乗合タクシーやバスとどっちがエコなのか? キューバは日本が忘れている大切な何かを教えてくれる国だと感じた。
(河野 育子)

*河野さんは、How to CUBA(1月22日)でキューバ旅行について報告してくれます。

キューバ映画ポスター展

映画祭の開催期間中に会場にてキューバ映画のポスターを展示します。
残念ながら、上映作品のポスターを用意することができず、
数も多くはありませんが楽しんで見ていただけると思います。

ポスター

なんといっても見所は、
よくある映画ポスターのような役者の顔写真盛りだくさんではなく、
絵(グラフィック)が中心なところ。
鮮やかな色づかい、大胆なデザインで映画内容を表す。
ごちゃごちゃと明記していないシンプルさがたまらない。

印刷技術がシルクスクリーンのせいか、
日本の50~70年代を代表するデザイナーの河野鷹思さん、粟津潔さん、福田繁雄さん
の作品に近い気もするが、よい意味でどこか力が抜けた味わいは
他の国のデザイナーにはまねができないところではないだろうか。


キューバのポスターは、政治、社会・公共、映画の主に3つの分類があるとのこと。
展示するポスターは映画のみですが、これを機に色々見たくなる方もいるのでは?

なかなか見られることがないので、貴重な機会です。
お楽しみに☆

(いとま)

    札幌でキューバ映画を観れる幸せ

 友人に「なんで今頃キューバなの?」と聞かれて、思わず「革命50周年」と言って、自分でも少し笑ってしまいました。でも、こんなに小さな国が、米ソの冷戦や支配される危機にゆれながら、今も独立して存在していること自体にすごさを感じて、そのわけが知りたくなってしまいます。

 上映作品「低開発の記憶」では、革命当時のドキュメンタリーのフィルムが出てきます。 
そして、上映作品;「ハローヘミングウェイ」は、アメリカ文化に憧れる女の子の自立の話ですが、革命のころの若い人たちの状況がよく分かります。そのテーマは、キューバだから描けるとも言えますが、どこの世界にも共通するものがあります。

 そして、キューバの可愛い子どもたちが出てくるのが、「ビバ・キューバ」です。
私は、キューバの子どもの表情の可愛らしさは、常々すてきだと思い、それは、愛されている子どもの表情なんだと思ってきました。でも、「ビバ・キューバ」は、可愛らしいだけの話ではありません。
そもそも「ビバ・キューバ」とは、ハバナの町で遊び回っている子ども達が書いた落書きです。
その落書きで、この映画が始まりますが、映画の最後を見た人は、「これは、一体なんだ?」って、思うでしょう。その問いかけの深さに、感情が揺さぶられます。



  
 そして、上映映画「フルカウント」
 この映画についてある人が、「キューバって、野球の選手が引退すると、普通に工場労働者に戻るんだよ。引退に至るいろんな話があって、その引退試合の最後にフルカウントになる。さて、どうなるでしょう!」と話してくれました。そう聞いたら、もう見たくて見たくて、どうしようもありません。

 他にも、それぞれ、魅力的なキューバ映画が、短編を含んで15本も上映されます。
  
 映画祭というものは、プロのやる仕事なのかと思っていましたが、「キューバが好き」「キューバのことを知りたい」という程度の人が映画祭を企画したのは、すごいことだと思っています。

でも、こんな私たちが企画しないと、キューバ映画は、なかなか上映できないのだということもわかってきました。だからこそ、ていねいに上映したいと思うし、自分でもできるだけ多くを観たいと思っています。
 皆様にも、この機会に、魅力的なキューバ映画にぜひ出会っていただきたいと思います。
                                                                           (実行委 能登睦美) 

キューバ映画祭ができるまで(その2) ~前史

このシリーズは時系列にはなっていません。あしからず。

2007年1月、北海道AALAの鈴木さんやHABANAの梶原さん、有機農業家の小林さん(ハルキチさん)などに講師になってもらって「キューバ!キューバ!キューバ!」という連続講座をさっぽろ自由学校「遊」で開催した。
「遊」の講座はたいていはこじんまりとした集まりで、10人を少し超える程度なのだが、その初回は、「遊」の小さな教室にびっちりと人があふれた(といっても30人弱かな)。
☆キューバは人気→味をしめる。

連続講座を組むとなると、本を読んで勉強してみたりもする。映画も観る。「永遠のHABANA」とか「苺チョコ」とか「ブエナビスタ」とか。「夜になる前に」とかも観た。
☆キューバは結構面白いかも→興味が深まる。

連続講座を組むとなると、本や映画だけではすまない。人に会う、酒も飲む、料理も食べる。
☆キューバはおいしい→さらに味をしめる。
HABANAのマリオさんのつくる料理はウマイです。私は豆のスープに感激。モヒートにもはまる。)

そして、ある日、行きつけのお店で、やかましく飲んでいた時に、K田さん(映画祭ユウレイ?実行委員)が、「よし、キューバ映画祭をやろう」といった。笑い飛ばしながらも、なんとなくその気になってしまった映画好きが数名。そこからキューバ映画祭という妄想が膨らんでいったのでした。 (都築仁美)
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